バレンタインデーのまぼろし

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もう、ほんとうにやばい
まじでもうダメかもしれない
 
なんでこんなにできないんだろう
 
 
朝6時に目が覚めた俺は
無気力すぎる自分にマジでムカついていた
 
 
ムカつきながら
 
朝7時にかけたアラームを
朝9時にスライドした自分にもっとムカついた
 
 
 
朝8時、
 
アラームが鳴る前に目が覚めた俺は
 
 
 
ワンマンの前にもっと体力をつけないとと、
外を走った。
 
 
 
しばらくすると高校の前をとおりがかった
 
 
イケメンがたくさんいるな、と思った
 
 
そういえば今日はバレンタイン
 
 
 
みんながソワソワしているように思った
俺も勝手にソワソワした
 
 
 
焦る
 
高校の前を歩いているだけで変態だと思われる気がした。
 
走っていたらジョギングする人になれる。
 
 
走り続けるしかないのだ。
 
 
 
 
適当に走ったせいで道に迷ってしまった。
 
 
 
 
道に迷って辿り着いた公園
 
そこには老婆が1人
タバコを吸っていた
 
 
 
なんでこんなところでタバコを吸っているんだろう
この人の一生はどうだったんだろうか
そしてここはどこなんだろうか
 
 
聞きたいことはたくさんあったけど
聞く恐怖のほうが大きかったから
老婆の目の前をスルーして走り続けた。
 
 
 
今、俺はいったいどこを走っているんだろう
 
 
 
でも…大丈夫。
 
 
俺は後ろを振り返っていない
どんなに曲がっていても道を前に進んでいるんだ
 
 
いつかきっと、たどり着く場所がある
 
 
 
信じるものはいつだって自分の中にあるんだ
 
 
 
 
朝の憂鬱が嘘のようだ
これがランナーズハイだろうか。
 
 
 
 
そう思いながら走っていると目の前にまたも公園があった
 
 
 
こんなところにも公園があるのか、と一休みしようとしたところ、
 
 
 
さっきの老婆がタバコを吸っていたのだ…。
 
 
 
 
そう、ここはさっき出たはずの公園だった。
 
 
 
まさか…幻術…?
 
 
 
 
老婆を一瞬疑ってみたが、
どう考えても自分のせいである。
 
 
信じるものよりも
疑うものがまず自分の中にあるのかもしれない。
  
 
 
先に進んでるつもりでも
後ろに戻ってくることがあるのを初めて知った。
 
 
なんとか家に帰ってくると設定し直したアラームが9時を告げた
 
 
 
 
…まだ9時??
 
 
 
世界の時間の進み方を疑うよりも
自分を疑うしかない
 
 
なんで俺は俺なんだろう!
 
 
 
 
そのあと、朝が安いカラオケに行きながら思った
 
 
 
 
どうしようもないとか言いながら
朝から走ったり歌の練習したりしてる俺は
偉いんじゃないか??
 
 
 
そう、もう一度だけ信じよう。
 
 
そして自分を信じた俺は
 
オリジン弁当へ行き、
ナポリタンの大盛りを食べた自分も許すことにした。
 
 
 
 
今日はよくがんばった。
 
 
ワンマンまであと10日。

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    執筆者:


    1. ぴろ より:

      よくがんばった

      3+
    2. のん より:

      ハッピーバレンタインですカザマさん!
      東京のどこかで交通課の警察官が「ちょこちょこ気をつけよう」って呼びかけながらチョコ配ってたらしいですよ!いつかふらっと出たお散歩やジョギングでそういうのに遭遇してみたいですね(^^)
      ライブまでちょこちょこ継続して頑張ってください!!私の受験もライブの辺りです!お互い頑張りましょ!

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