バンド

ツアーでボロクソゴミ雑巾になってバンド解散しようとした日

投稿日:

とうとう明日からツアー。
 
 
名古屋編。
 
 
 
名古屋に初めて遠征に行った時のことを
いまでも覚えてる。
 
どこの遠征よりも覚えている。
 
 
 
完全敗北して
バンドやめようと思った日だったから。
 
 
 
 
 
 
ツアーってものに漠然とした憧れがあった。
 
憧れたバンドたちはこぞってツアーに行っていて
それがいつも羨ましかった。
ツイッターみるたびムカついた。
  
  
自分たちもツアーへ行ってみたい。
 
 
ツアーでわいわいやって
美味しいものを食べたり
ライブしたりしたい。
 
  
  
 
当時出演していた池袋ADMにお願いすると
ツアー日程を組んでくれた。
  
  
 
 
それがどういうことか、
わかっていなかった。
 
 
理由も勝算もなく
あこがれだけ引きずってツアーへ行ってしまった。
  
 
 
 
ライブハウス同士の交流。
 
交流という名の品評会。
 
  
 
  
  
これは戦いだったんだ。
負けて初めてわかった。

  
 
ヤンキー社会みたいだけど
ADMの看板を背負って戦いにいっていたのだ。
  
 
 
 
 
ボロッボロ。
 
 
ボロッカスの雑巾以下の負け方。
看板に泥を塗りたくった。 
 
 
 
集客も当然のようにナシ。
物販の売り上げもナシ。
ライブなんて途中で止まった記憶がある。売れるわけないだろ。
 
 
憧れだけで何もしてないんだ
当たり前だ なにが味噌カツだ
 
 
しかもその時でていた、
「明日、照らす」というバンドが良すぎて
 
お客さんはおろか
うちらのスタッフまでCDを買っているのを目の当たりにした。
 
 
 
 
嫉妬もあいまってボロボロ。
泣いたもう泥々。
  
 
 
  
完全敗北した俺たちは
 
「バンドやめようか」
 
とミーティングをした。
 

 
 
今まで何度も負けてきたくせに、
なぜこの時だけこんなに落ち込んだんだろう。
 
 
華やいだツアーを夢見ていただけに
ショックが大きかったのかもしれない。
 
 
 
 
3人で話し合って決めた。
 
 
 
「こんなもん続けててもなんにもならない」
 
「明日の神戸がダメだったら解散しよう」
 
 
 
今にして思えば、
1日でなにが変わるのかさっぱりわからないけれど、俺たちはそう決意して次の日のライブに向かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次の日の神戸。
 
 
集客も特になく、
演奏がよかったわけでもなく、
お客さんの反応がよかったわけでもない。
 
 
 
それなのに、
 
「なんかよかった」
 
とメンバー3人は納得し
バンドを続けた。
 
 
 
 
本当によかったのか

ただ、やめたくなかっただけで
そう言っただけじゃないのか。
 
 
本当のところはもうわからない。
 
でも、
 
 
  
  
  
なんかよかった
  
  
  
  
究極の自己満足だけど
意外とそんなふうに曖昧に

バイトもバンドも生活も続いてるのかもしれない。
  
  
 
明日も、「なんかよかった」と
自分も他人も思えるような日にしたい。
  
  
  
それだけで大丈夫な気がしてる。
  
 
   
 
    
   
 
 
PS


この時のせいか、
いまだに名古屋には苦手意識あるかも。
 
 

リキッドワンマンまであと47日。
 
一次先行は明日まで。
なんかよかったと思えるから応募してあげよう。

e+
https://eplus.jp/3markets0224/

    -バンド

    執筆者:


    1. 匿名 より:

      不安障害、不眠症に蝕まれて他人にがんばれ!って言われることでもっと辛くなって前向きな歌すら聞くのが嫌でそんな時にスリマに出会ってまじで救われました。
      名古屋楽しかったです。また会いいきます。

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