君のTシャツは誰のもの

大学生
ああ大学生大学生
 
大学生になりたい
 
不純な動機で大学生になりたい
 
 
一度でいいから大学生になって合コンとかして
吐くほど飲んで目が覚めたら
 
あれ？ここどこだっけ？
そして
目の前の女は誰だっけ？？
 
 
という状況を味わってみたかった
 
 
「おはよー」とか彼女は言いながら
大きめのTシャツだけを着ていて
ボサボサの頭でコーヒーを淹れてくれて
 
折り畳み式の安そうなテーブルで
二人でワイドショーを見ながら
なんも話さずにボーッとして
 
 
あれ、こいつひょっとして彼氏いるんじゃないのか？
 
 
とか考えるんだけど
それは口にはしていけないような気がしてて
 
 
昼前くらいに
「んじゃ帰るわ」
って言ったら
 
彼女は
「ん…」

とか言って玄関まで見送りに来てくれて
 
俺は
「またね」
 
とか言うんだけど
連絡先とかも知らなくて
 
 
それでも
 
「ん…またね」
 
なんて彼女も言うんだからまた会えるような気でいたけど
それが一生の別れになるんだ
 
 
昨日のことは全然覚えてないんだけど
 
なんとなくこのアパートの外階段を降りていく
「カンカン」って音だけは
一生忘れないかもしんないな
 
とか思ったりするんだ
 
 
酔っぱらってんのか
まだ寝ぼけてんのか分からないけど
 
帰り道、
駅へと歩きながら心に決めるんだ
 
 
「今日は大学休もう」
 
 
 
 
ってね！！
 
わかるか！！大学生への憧れが！！！
 
 
 
そんな憧れの大学生の男の子がね、
ライブ後に居酒屋さんで話しかけてくれたもんで
一緒に飲もうぜ！って言って飲みながらいろんな話を聞かせてもらったんだけどさ、
 
 
楽しい！！
 
 
とてもイケメンで純粋で童貞だって言ってたんだけど
 
 
童貞ってさ、
 
失うのか？
それとも何かを得るのか？
 
 
彼の話や顔つきを見ていたら
「失う」って言葉の方がやっぱりしっくりきた。
 
 
彼は今は彼女が欲しいと言っていたけど
 
「絶対いい出会いがあるから大丈夫」
「恋は焦らず」
 
とか先輩ぶって伝えた。
 
  
でも本心では
「一生このままいて欲しい…」
と強く願っていた。
 
 
そしてたまには会って
その心で俺を、
そして世界をキレイにしてくれ…
 
 
俺の浄水器として存在してくれ…
そう願ってしまっていた
 
 
この心こそ不純物でできているのだ
 
 
彼よ。ありがとう。
 
 
童貞ってのはいろはすよりも
evianよりもまじりっけなしの真水。
 
 
 
どうか真水よ。
俺の妄想を叶えてくれ。
 
 
 
※いろはす、evianにはミネラルが入っています
 
 
 
PS

俺が女子大学生だったら
童貞狩りしたい
 
 
と言うのは置いておいて
 
 
 
ほんと最近ずっと考えてたんすよ
「男子のお客さんと飲みに行ってきた」
っていうブログ書いてみたいなと。
 
自分のお客さんがどういう人なのか
バンドマンと飲むってどんな感じなのか
やって記事にしてみたくて。

お客さんと飲むことってなくて。

どんな話できるんだろうとか
どんな経緯で知ったんだろうとか
何を言うんだろうとか
 
色々考えてたんすけどね
 
考えてたんすけどバンドの話なんかより人間の生活の話の方が面白くて。
 
結局　会話って
人対人でしかないから
バンドかどうかとかって全然関係なかったみたい
 
純粋に楽しかったな
純粋に…なりたいな
 
勉強になった　楽しかった
 
 
勉強になったし楽しい？
 
 
楽しい勉強？？

そんなもんがあるのか。
 
 
最高すぎる時間だった。
 
 
 
PS2

「大人だから」って言う理由で奢ってみたんだけど

経済的には全然大人じゃなくてさ
なーにかっこつけてんだかって帰り道スッカスカの財布と笑いながら話してた
 
金はなくてもまったく後悔はしない夜だった
 
 
彼女にこんなことあったよって言ったら
 
「いいお金の使い方したね」
 
って言われた
 
 
なんだ？お前も浄水器だったのか？

次回のライブの詳細は…明後日くらいに書く！