東京とホームレス

東京は不思議だ

高層ビルのレストランで優雅にご飯を食べる人の真下で
浮浪者がテントを作って眠っている

 
東京でホームレスを見るたびつらくなる

これはもしかしたら未来の自分で
いつかお仲間入りするかもしれない

勝手に想像する
きっとこの人たちも夢を持っていて
いつかどこかで無くしてしまってここにいるんじゃないか

もしくはまだ無くせずにここにいるんじゃないかって

 
もしも音楽を諦めきれずにいたらどうなる？

音楽なんて潰しがきかない仕事、

いい歳してやめても
他にできることもなくなって
いくところも求めてくれる人もいなくて

それでどうやって生きていけばいい

こんなうるさい東京で
コンクリートの上にダンボール敷いて眠れるのか
人の食い残しを食べれるのか
毎日毎日ただ寝てただ歩くのか

死んだように生きていけるのか

 
じゃあダメだとわかった時に死ねるのか

たとえホームレスにならなくても
一生バイトのままで生きていけるのか

まだ来てもいない未来に毎日殺されそうになる

 
でもこれは近未来で
きっと選択の時は近づいている

 
この間、ライブからの帰り道にレインボーブリッジを通った

真夜中なのにたくさんのビルに
たくさんの灯りがついていてとても綺麗だった

同時にそんな世界にはもう入れないんだろうなと思っている自分がいて
どこに帰ればいいのかわからなくなりそうだった

 
向こうの世界からは
こっちはいったいどう見えてるんだろう

地べたを這うイルミネーションの一つみたいなもんなのかな

 
なりたいものってなんだっけ
行きたい場所ってどこだっけ

 
いつまでこんな重い気持ちを抱えて
東京を走り続けなければいけないんだろう

10/10 ワンマンまであと10日
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