日常

毎日がバンジージャンプ

投稿日:

いつ死んでもいいと言っていた
あの人も

うがい手洗いをしっかりするようになった
 
 
 
きっと自分が死ぬのが怖くなったんじゃなくて
周りの人を殺すかもしれないのが怖いのだろう

もしくは
白い目で見られるのが嫌なのだろう
 
 
それとも本当に
死ぬなんて思ってなかったからなのか
 
 
 
この人生に疲れてしまって
全部どうでもいいと思っていた自分の前にも
突然やってきた目に見えない恐怖
 
 
医療従事者の末端の末端のバイト
救急車の受付のバイト
 
 
どうせ死ぬわけないと思っていたのか
かかっても大体治ると思っていたのか
何も考えていなかったのか
 
 
目の前で例の病気で死んだ患者を前にして
腰が引けてしまった
 
その家族に対しての受付すらも
怖くないといえば嘘になる

マニュアルも追いついていない現場
 
 
 
死ぬことは怖くなかったはずなのに
溢れ出す自分への言い訳
 
 
俺はこの時給900円の現場に
なぜ命をかけなければいけないのか

毎日のバイトが
署名をしないバンジージャンプに向かう気分だ

ヒモはいつ切れてもおかしくない。
 

その時はその時
その時はその時
 
 
終わりにしたかったんだろう?
  
  
全然大丈夫。
全然大丈夫。
 
 
これがお前の望んでた世界だ
 
 
 
 
バイクに乗って家に帰る。
何も知らない可愛い猫が待っている。
 
 
臆病で嘘つき
 
 
 
前よりもうがい手洗いをするようになった。

    -日常

    執筆者:


    1. 匿名 より:

      めちゃめちゃめちゃ気をつけてくださいね。かざまさんは私に必要とされています。コロ…かと思ってヒヤヒヤしましたよ…。
      あまり無理なさらずご飯いっぱい食べてよく寝て免疫ぶち上げてくださいね。

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