日常

死にくらぶればかすり傷

投稿日:2023年2月9日 更新日:

深夜4時。病院の受付でバイト。
 
 
11日の弾き語りに備えて
さあ、歌詞を書こうと思っていた矢先、
 
 
救急車がきた。
 
88歳のおじいちゃん。
 
 
 
 
今さら、というか
きっと死ぬまで考えるんだろうけど、
 
死ぬ、ってなんだろう
 
 
 
 
同じくらいの歳のおばあちゃんが付き添いで来た。
 
 
おばあちゃんは、ちょっとボケているのか
おじいちゃんが死んだことにもあまり反応がないし、
自分が妻なのかもよくわかってない
 
 
 
 
死ぬ、ってなんだろう
 
 
人っていつ死ぬんだろう
 
 
 
そのあと家族たちがきて
亡くなったおじいちゃんのいろんな話をしていた
 
 
 
その姿はおじいちゃんを思い返してるようでもあり、
 
おばあちゃんに思い出させるようでもあった
 
 
 
 
深夜4時、
 
おじいちゃんはもうこの世にいないけど
いま、彼らの話の中でたしかに生きている
 
 
今までこそ、生きていたんだけれど
死んで初めて生き返ることもあるのかな
 
 
 
死ぬとおなじように
生きる、ってなんだろう
 
 
 
なにかを残すことなんだろうか
 
 
 
 
朝日も出ない深夜4時、
 
子どもたちがおばあちゃんを支える姿は
とても眩しく見えた
 
 
 
 
 
夜中はやっぱり
なにも考えないほうがいい

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