小旅行

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今日はパイセンの命日。
 
お墓参りへ。
 
 
あれから一年。
 
 
去年どうだった?といろんなところで聞かれた。
 
聞かれるたびに
「バンドマンとして大変だったでしょ?
 
という意味だと思っていて
 
大変でしたと言った方がいいのかな?
と考えるたびに
パイセンのことを考えていた
 
 
楽しいこともたくさんあったけど
やっぱり悲しい一年だった
 
 
去年は俺にとってはコロナよりも
パイセンのことばかり考える一年だった
 
 
コロナの脅威って正直テレビや客足だったりで
自分の周りにはそれほど出ていなくて
どこか他人のことみたいだった
 
でもパイセンは違った
 
 
友達がいなくなるということ
人は突然死ぬということ
 
生涯であんなに泣くことはもうないかもしれない
 
 
命についてたくさん考えた
 
 
生きていることってなんなのか
なんで死ななきゃいけないのか
 
 
 
パイセンが死ぬ必要ってあったのか
 
あるわけないけど
死んでしまった
 
 
だったら無理やりにでもパイセンが死んだ意味を考えなきゃいけない
 
 
 
俺の中にパイセンはいる 確実に
 
 
目を閉じればいつだって会える
 
 
なんなら頭おかしいから
更新しないパイセンと話すことだってできる
 
 
 
バンドやめないでくださいよ
ってパイセンはいつも言う
 
かざまさんはやめちゃいけないって言う
 
 
 
 
 
 
 
ああ 無理
 
 
無理
やっぱりそんなこと全部どうでもいい
 
 
 
パイセンに会いたい
パイセンに会いたい
 
 
頭の中じゃ足りない
 
 
 
意味なんて考えられない
パイセンに会いたい 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「小旅行」

お花を持ってお菓子を抱えて
今日はあなたに会いにいく
あなたのくれた服など着てみて
今日はあなたに会いに行く

夢みたい こんな日が来るなんてね
夢みたい 半年たった今もまだ夢の中みたい

あなたのいない バイト先でね
あなたのシフト埋められていく
あなたのいない バイト先でね
あなたの置いた本を読んでいる

お花を持ってお菓子を抱えて
今日はあなたに会いにいく
あなたの好きな花もお菓子も
ずっと僕は知らないまま

嘘みたい こんな日が来るなんてね
嘘みたい 今日もあなたにたどり着けないだなんてね

あなたのいない バイト先でね
あなたの名札まだ置いている
あなたのいない バイト先でね
あなたのことを 誰も話さない

誰も話さない

話したいことはたくさんあるけれど
話しても
きっとあなたは何も言わないんだろうな

あなたのいないバイト先でね
あなたのことを思い出してる
あなたのいないバイト先でね
あなたのことを思い出している

思い出している
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パイセンのお墓参りでやまぎさんと2人電車で向かった時の曲。

まさかの高崎線が車両トラブルで立ち往生して途中で帰ってくる羽目に。
お供え用に買ったお菓子を食べながら帰ってくる悔しい日だった。

ライブで一度やったきりなんだけど
その時お客さんに
「曲は作ったからにはやるべきだ」

という話をされた。

僕はこの曲がその時に必要だったからやっただけで
もう歌う必要はないと思ったんだけど

パイセンの家族にも聴かせたいなと少し思ったから
いつか形にできて
自己満になるかもだけど聴いてもらえたらいいな

俺は、俺たちは
絶対にあなたの息子のことを忘れないって
伝わったらいいな。

忘れられるわけないし。

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