短編

「熱くて、寒くて、痛い」

投稿日:

「ここは…どこだ…??」
 

 
「おい、チンタラせずにとっとと歩け!」
 

 
「…ここは、どこなんですか?」
 
 
 
「あん?決まってるだろ?」
「地獄だよ」
 

 
 
 
その言葉に戸惑いを隠せなかった。
高そうなスーツをきて捲し立てる男は
ここを「地獄」と言ったのだ。
 
 
しかし、
私の目にはどうみても、
歌舞伎町にしか見えないのだ。
 
 
 
「お前、初めてか?」
 
 
「な、なにがですか」
 
 
「SMクラブだよ!」
 
 
「え…えすえむ…??」
 
 
「お前、本当にはっきりしねえ野郎だな。どこ生まれだよ」
 
 
 
 
「天国です」
 

 
「て…天国…!?」
 
 
 
「そうですけど、なにか問題でもありますか?」
 
 
「ああ!?嘘ついてんじゃねえよコラ!!」
 

 
 
 
 
 
…人間とは醜い。
 
 
 
 
 
私はは全ての慈悲の光を使い、不浄な男を焼き払うと決めた。
慈悲の光に照らされた男のスーツがチリチリと燃え始める。
 
 
 
「あああ…!!!?熱い!!!!熱い!!!やめてくれ!!」

 
 
「熱いのですか??SMへ行く予定だったのでしょう?」
「このくらいの熱さに根をあげては蝋燭責めには耐えられませんよ?」
 

 
 
「いかない!!もう行かないから!この光を止めてくれ!!!」
 
 
「わがままな大人ですね。それでは涼しくしてあげましょう」
 
 
 
私は慈悲の光を止め
憤怒の光をもって男を冷やすことにした。
 
 
 
 
「ああああ!さ、さむ…いや!あつい!!あつい!!」
 
 
 
そう…目を瞑って体に氷を受けると
人間は熱さと冷たさを錯覚するのです。
 
今の彼のようにね。
 
 
 
「もう…やめてくれ…やめてくれ…」
 
 
 
「なぜです?今から地獄へ行こうとしていたのでしょう?
このくらいの苦行を乗り越えられなくては
とても地獄など…」
 

 
 
 
「ああああ…ああ……」
 

 
 
「あ………」
 

 
 
 
 
そして、男は灰になって消えた。
 
 
 
 
私の目には一筋の涙が流れた。
今日も人を救えなかった。
そんな私を赦せなかった。 
  
その心の痛みに
涙が流れたのだ。
 
 
 
 
 

「熱くて、寒くて、痛い」
 
  
  
 
〜完〜

   

   

 
 
PS


まじ2回目のワクチン副作用辛い。

    -短編

    執筆者:


    1. 匿名 より:

      カザマさ〜ん、本日2回目ですね。副作用、辛そうですし、これを明日の分として、明日はブログ、お休みしては?体調が心配です…

      夫が月末に2回目のワクチンを打つ予定ですが、カザマさんに感じるようないたわりの心を持てるか心配です…
      身近な人にこそ優しくするべきですね…
      カザマさんは…もう寝てください!

      3+
      • たしかに!休もうかな…いや!かく!何でこれを書いたのか熱のせいでわからないことにしたい!

        ダンナさん、優しくしてやってください。まぁまぁ…つらいすね。僕は熱くて、彼女に、手握って…って甘えたら「500円」って言われたのでムカついてお尻触りました。元気ですね。寝ます!

        2+
    2. 匿名 より:

      ブログ書くことでつらさが紛れたのならいいのですが…。
      回復するまでゆっくりお休みくださいませ。。

      0
    3. 匿名 より:

      おつかれさまでした。
      蝋燭責めはお灸のような温もりなので
      慈悲の光はもはや癒しですね。
      他人に癒しを与えている場合じゃないです。
      どうかゆっくりお休みください。

      0
    4. 匿名 より:

      クアトロ…どうなりますか…

      0

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