バンド 日常

バンドの物販にいる女子のスタッフってさ

投稿日:

女子のスタッフがいるバンドさ…
 
 
 
 
羨ましい!!!
どうせ打ち上げとかで女子とキャッキャ!しているのだろう!!
もしくはメンバー誰かの彼女なんだろう!?
 
 
彼女なんだろう!!?
 
 
 
…ふぅ。
 
 
 
女子スタッフが欲しい
私は別にキャッキャッとしたいわけではない
 
女子のスタッフさえいれば
こんな勝手な妄想やひがみに
自分の心を焼かれることなく
ライブに集中できるのではないか
 
 
そう思い、
ライブに集中するべく
女友達にドライバー兼、物販を何度かやってもらった。
 
 
 
こうして俺は自分の心を焼くことなくライブに集中できたはずが…
 
 
「メンバーさんの彼女ですか?」
 
 
 
と物販で聞かれたという!
全然良くない!
これではお客さんがバンドに集中できない可能性がある!
 
やはりスタッフは男であるべきなのだ。
スタッフが男だといいこともたくさんある。
 
 
男のバンドのお客さんは
女子の割合が多かったりするから
超イケメンなスタッフを入れれば
 
そのスタッフに会いにお客さんも来てくれて
ライブ中もステージ前じゃなくて
物販の前にだけ異常に人が集まるようになって
嫉妬の渦に巻き込まれた俺は
憎しみを吐き出すように感情的なライブができるようになるのだ!
 
 
…え
めっちゃいいじゃん。
 
 
 
そしてその後、
 
イケメンスタッフを中心にどんどん集客は増えていき
気づくとライブ中より物販の時の方がお客さんが多くなり
いつの間にか彼のチェキ会も開催されており
ライブの時間はどんどん短くなっていった。
 
 
「…俺は必要とされていないのか…」
 
 
気持ちも落ち込みそうになっていたライブ後、
今日初めて会うお客さんが声をかけてくれた
 
 
 
「あの…今日のライブ…」

 
 
「はい…」
 
 
「今日のライブでスタッフやってた方ですよね?」
 
 
「いや…」
 
 
「あの…物販にいるイケメンさんに手紙渡してください!」
 
 
「……」
 
 
怒りとも悲しみともつかない感情にまみれた俺は
その手紙をヤギに食わせるべく北海道へと旅立ち
そこで偶然出会った乳搾り職人に感銘を受け
牛の乳を搾り続けることとなる。
 
 
新鮮な牛の乳は変な味がする。
青春よりも苦い。
 
 
ある日、
この街でライブがあるから行かないか、
と師匠から声をかけられる。
 
私は乳搾りに人生を捧げた男、
今さら俗世になぞ興味はない。
 
 
 
しかし見せられたそのチラシを見て驚いた。
 
 
そこにいたのはあの時の自分のバンド仲間たち、
そしてボーカルがあのイケメンスタッフに変わっていた。
 
 
 
バンド名は「Change!」と書いてあった。
 
 
 
ライブの当日、
 
私は意を決して向かった。

お客さんの中をかき分けイケメンにたどり着き
彼の乳首を絞るとこう言った。
 
 
「絞ってごめん、それと手紙を渡し忘れていた」
  
  
そこにはあの日、ヤギに食わせようとして思いとどまった
唾液で濡れた手紙があった。
 
 
乳首を腫らしながら彼はその手紙を読んだ
 
 
「いつまでも変わらないあなたでいてください」
  
 
乳首を腫らした男は痛みに泣き
乳搾り職人へと変わった男もなぜか泣いていた
変わってしまった二人の関係性はもう交わることはない。
 
 
 
Change。
 
 
 
人は変わらずに生きていくことなどできないのだ。
 
 
無情を絞り出すような夜は
今日も変わらずに更けていった。
 
 
 
 
 
 
〜完〜
 
 
 
 
 
 
 
 
PS


男でも女でもスタッフがいるだけで羨ましイィ!
 
 
実際若いバンドさんは
スタッフはあまり入れない方がいい。
 
自分たちでできることは
自分たちでやった方がいい。
 
 
できなくなったら頼めばいい。
 
 
下手に女子を入れると
解散の種火になることなど
珍しくもないのだ。
燃え上がるのだ何もかも。
 
 
 
自分も東京に来て初ライブの時、
勝手がわからずに
彼女に音楽機器の再生ボタンを押してもらう、というのをやってもらったことを思い出した。
 
散々物販も手伝ってもらった。
手伝ってもらうほど売れてもなかったのに。
 
感謝してもしきれないな。
感謝よりも
謝罪の気持ちの方が強い。
 
もう見ていないかもしれないけれど
本当にごめんなさい。

リキッドワンマンまで
あと18日。

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    -バンド, 日常

    執筆者:


    1. B子 より:

      絞り過ぎですよ。
      イケメンの乳首を絞ったら何がでるんだ。
      あー今日も笑った。
      この短編小説も、もうすぐ終わってしまうかと思うと寂しいです。
      たまには書いて下さいね。

      0
    2. たこさん(J) より:

      物販はスタッフさんじゃなくてバンドメンバーがやった方が普通にお客さん嬉しいと思うので頑張っていただきたいですよー。
      どんなイケメンスタッフより本物のメンバーの方が偉大ですから…!
      それに、スリマのお客さんには混乱を招くような過激なタイプはいなさそうなので特に問題も起きなさそう…。

      例えば、大阪城ホールでスリマのワンマンが行われるようになって、そこでも風間さん本人が物販に立ってたら私は大爆笑しながら拍手を送りますよ~↑↑\(^^)/

      0
      • ほんとはありがたいからやりたいんすけどね…買ってくれる人がいるなら。
        ワンマンの時ほど並んでしまうと自分で売れなくなってしまって…ワンマンの時ほど好きな人が来てくれるのに物販に立てない…って言う贅沢な悩みを一昨年はしてましたね。ありがたいことです。物販は売れないバンドの課題だな、と未だに思います。

        1+
    3. 匿名 より:

      物販は絶対メンバーにやって欲しい派です。やっぱり物販のスタッフさんが女性だと誰だろう…彼女かな…と思ってしまいます。

      0
      • やっぱりそういう心理あるんすね。まぁ…よくよく考えてみると…彼女でも別にいいのか?というのはありますね…顔で売りようがない僕らにとっては…。イケメンバンドはやるべきじゃないのかと。極論かな…。

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