日常

どうせ明日は来るのだから

投稿日:2019年1月22日 更新日:

人は誰でも禁句を心の中に持っている

ジョジョ4部の仗助で言えば髪型、
フリーザ編の悟空で言えばクリリン、

俺にとってはけいこ(猫)のこと。

猫 今16歳くらいなんだけど
「高齢ですね」とか「いつか亡くなる」とか
そういう話をされると爆発しそうになる

1ミリも考えないように生きてるから
言葉にすら出して欲しくない

本当に無理


だからずっと避けていたんだけど

彼女に
「ずっと一緒に生きるなら病院に行った方がいい」
と言われた

どこも悪くないし
元気だしご飯もりもり食べるしウンチもおしっこもするし
行く必要がわからない

ただ、最近体重が急に減った

背骨が出てきてた
あとおっぱいがなくなった


毎日俺がおっぱいを揉んでるせいだと思ってた
本当にそのくらい毎日ずっと揉んでるから

ギターを弾くより揉んでる時間の方が長いから


「何にもないなら病院怖くないじゃん」
と彼女は言う

でも 外に出たことのない猫が動物病院で
他の動物から病気もらったらどうするの

と俺は言う


そう これはただの言い訳 バンドと同じ

未来のことを想像したくない
いつか来る現実から目をそらして
今だけを楽しんで生きている

ライブでは今が全てで明日なんてないって言ってライブする人たちよく見るし
俺も精神的にはそう思うことあるけど

だいたい次の日も生きてる
死ぬ気でやると言って死んだ人は未だ見たことない

だからどうせ明日も来るんだから
自分のこと以外の明日に目を向けないといけないのかもしれない


動物病院に行くことになった。


ストレスの連鎖が始まる。

まず外にほとんど出たことがない猫を外に出す

悲しい声で猫が泣く
その声を聞いて俺も泣く

ストレスで寿命が縮まないか考えるストレスループ


大丈夫 怖くないよ
とナウシカみたいなセリフをかけ続けながら病院へ。

動物病院でまず俺を待っていたもの
それは病気ではなかった


嫉妬。
七つの大罪の一つ。

けいこが初めて会う先生に身体中触らせてやがる。


このアマ…誰でもいいのか…

今までの16年間、
俺はお前を大事にしていたのではなく
ただ監禁していただけなのか
独占していただけなのか

また涙が出そうになってくる


エリザベスカラーけいこ。

採血をした

そして結果待ち。
結果は手紙で送ると。

もしも何か異常があったら電話するとのことだった。



そして昨日、電話がきた

結果は甲状腺の病気だった



目の前が真っ白になる

歳をとった猫にはよくある病気らしい
ホルモンが出すぎてしまう病気

だから傍目からは元気に見えるらしい



何も考えられなくなる

でも
考えなくちゃいけない

これからのこと
現実のこと


大丈夫 怖くない
大丈夫

自分のせい

まだまだ元気に生きてもらわないと
俺が無理


君の心臓にもしもなれるなら
なんだってする

本当に無理


音楽で頂いたお金は音楽以外に使わずに貯めてた

このお金から治療費を出せそう

貯めててよかったなと思った
音楽やっててよかったなと思った


今日も元気に寝ている猫を見て
もっともっと愛しくなった

しっかりしないと。



永遠なんてないことは
頭ではわかってるつもりなんだけど

本当に目の当たりにしないと
わかんないことだらけだ。


病気治ったらまた報告します




もしかしたらおっぱい揉みすぎたから
ホルモンが過剰に分泌されてるんじゃないかと先生に聞きたかった

病気じゃないんじゃないかと聞きたかった

でも聞けなかった。
そんなわけなかった。


PS、
そんなわけで
ちょくちょく頂いているとてもありがたい猫への差し入れなのですが
今後病気用のご飯しか食べれないので
もしも差し入れ用意しようとしてくれる方は大丈夫です。

そもそもライブ来ていただけるだけでありがたいので
差し入れは気にせず。

    -日常

    執筆者:


    1. ぺき より:

      病院に行くように言ってくれた彼女さんに感謝ですね。
      おさしみが生後1カ月の頃から心拍が早くて甲状腺異常の疑いがあって、1歳半くらいまで定期的に病院に行っていろんな検査してたのを思い出しました。
      たぶんかざまさんにとってけいちゃんは我が子のような存在だと思うので、心配な気持ち少しだけ理解出来るような気がします。
      けいちゃんが早く良くなりますように。

      0

    コメントを残す

    2024年3月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031